2019/11/30
西豊田インクルーシブ防災活動・宿泊防災訓練の中での約30分、知的・発達障害のある人達が避難所等でどのような困りごとがあるのか「震災から3日」というテーマでの寸劇、疑似体験、特性と接し方について、公演を行いました。
参加者は、地域の住民や中学生、要援護者支援や地域防災に興味関心のある方など約70名(障害者30名 うち車椅子の方5名 中学生15名 )
防災訓練は14時から避難所開設や運営訓練が行われており、会場には仮設トイレやダンボールベッドなどが設置されていました。
キャラバン隊の公演は18時30分からの夜の時間帯。少し薄暗い体育館内の卓球場ということで、いつもの公演会とは違う雰囲気の会場の中、参加者には車椅子やダンボールベッド、毛布や床に直接座って観ていただきました。
疑似体験は「絵を描いてみよう!」です。体験者を募ると中学生が積極的に手を挙げて参加してくれました。しかし、いざ、やってみるとかなり時間がかかり、困っている様子でした。
寸劇は、先輩の清水キャラバン隊に台本をお借りし、防災をテーマにチャレンジです。
障害のある方への話しかけ方、不安の軽減、ヘルプマーク等にも触れました。劇の後には、注意するポイントを、再現しながら、より解りやすく説明していきました。
知的・発達障害者のとる行動は、なかなか理解が広がっておらず、大勢が集まる避難所では、迷惑をかけてしまうのではないかと避難所へ行くことをためらってしまうという事例がこれまでの災害でも多くありました。
今回のような障害のある方と地域の方々や中学生が参加する大規模な防災訓練で、寸劇や疑似体験を通して、知的・発達障害者の気持ちや、どんな困り感があるのか知ってもらうこと、また同じ時間を過ごすことが理解・啓発につながるのではと感じました。
いつ起こってもおかしくない災害、その中で全ての人が、取りこぼされない防災、支援体制が具現化されることを願います。
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